諸事情により約1ヶ月ほどWebsiteを閉鎖していましたので久しぶりの投稿です!
タイトルにあります通り
先週アイスランドにて、念願でありましたアーティストビザ(O-1)を無事に取得する事ができました。

実は約2年程前より、知人に紹介をして頂いた弁護士事務所にてO-1ビザ取得に向けて動いて来ました。
因みにO-1ビザとはインターネットによると
「科学や教育、事業、スポーツの分野における顕著な外国人や芸術(ビジュアル・アーツとパフォーミング・アーツなどを含む)、映画、テレビで優れた才能を持つ人に発行されます。 申請ではその分野で超越した能力を有することを証明しなければならず、ビザの発行が米国にとって利益となることも示さなければなりません」との事。
O-1ビザを取得するまでには莫大な量の資料を用意しなくてはならない事。
また、時間と労力、これまでの実績を証明する為に様々な方々の協力が不可欠となります。
弁護士費用も決して安くありません。
特にドナルド・トランプが大統領に就任してからというもの、ビザやイミグレーションなどO-1ビザ取得に向けて動いていた自分にとっては、全く良い話は聞けず更に厳しさを増すばかりだという話ばかりが耳に入ってくるんです。
実は私、5年前の2014年の5月末に学生ビザ(F-1)でニューヨークへ来ました。
当時はアーティストビザの存在を全く知らず、ニューヨークに住みたい一心で学生ビザを取得し移り住む事を決めました。
F-1ビザで滞在できる期間は5年(人によって違うみたいです)。
F-1ビザは、アメリカで働く事はできないので勿論お金を稼ぐ事もできません。
実際はF-1ビザで働いている人も多いのが現状。
しかしながら、学生が働く事は違法なのです。
リスクが大きいのです。
ですので私のケースの場合、アメリカでDJとして正規に活動をしたい場合、避けては通れない道なのです。
現状、多くの人が学生ビザが切れると日本に帰らざるを得ない状況になります。
話戻します。
実は私の場合、O-1ビザ申請の途中で既にF-1ビザの5年の期限が過ぎてしまっていました。
ただ、F-1ビザの期限が切れても変わらず学校に通っていれば法律上問題はありませんが、アメリカ国外に出てしまうと再び入国する事はできません。
もしF-1ビザの期限が過ぎていなければ、たとえ面接で落ちたとしてもニューヨークへ帰って来れるという選択肢もあったわけなんですが、O-1ビザの面接はアメリカ以外の国で受ける必要がある為、僕の場合NYを出てしまうとO-1ビザを取得する以外NYに戻って来る事ができない状況にありました。
ですので不安と心配は本当に尽きませんでした。
O-1ビザを申請するまでにかなり色々なプロセスが必要となるのですが、少し長くなってしまうのでその辺りは今度ゆっくり細かく話をしようと思います。
そして、色々な問題を少しづつクリアし、ようやく今年の3月にO-1ビザ取得に必要な全ての書類が整い、アイスランドにあるアメリカ大使館でのインタビュー予約、航空券の手配を済ませ、いよいよ挑戦をする時になりました。
本当に色々考えました。
「もし面接で失敗して強制帰国になってしまったらどうしよう」
そんな事ばかり考えてしまう日も少なくありませんでした。
そしていざアイスランドへ。
アイスランドに着くと
不安や心配を消化してくれるかのような透明感のある澄んだ空気が出迎えてくれました。

アイスランドは本当に美しい国です。
人が本当に温かい。
お水も水道水のレベルが違います(ニューヨークの水道水も飲めますがレベルが笑)。
街もゴミ一つ無く本当に綺麗。
安全。
もーね、ニューヨークと正反対過ぎる空間でしたw
ただですね
アイスランドの物価は高い!
ニューヨークも物価は高い方なのですがそれ以上でした。
かなり早朝に着いたのでホテルへチェックインする事ができず、荷物だけ置かせてもらい首都であるReykjavikへ行く事にしました。
着いて早速見つけた、どストライクなカフェ"Reykavik Roaster"を発見。


面接を明日に控えていた為、面接官に何を聞かれても大丈夫な様にカフェで書類をゆっくり見直す事に。

今回は面接で必要な書類である私のポートフォリオ約500枚とUSCIS(米国移民局)より送られてきた許可書2枚をニューヨークから持って来ました。
8割が日本での実績を証明する用紙で、残りの2割はニューヨークでの経歴となります。
「遂にアイスランドに来てしまったのだな」と
もう逃げられない状況を感じていました。
その不安と心配とは裏腹に、アイスランドの美しさがその気持ちを少しながら解消してくれました。
旅行に来たわけではないので、初日は街を軽く探索しホテルでゆっくり休む事に。
面接の前日、こんなにも寝れないのかというくらいの大きな不安と緊張で全く寝れませんでした。。。
これまでこんなに緊張と不安を感じたのは無いんじゃないかと思うくらい自分でも抑えられない感情でした。
面接は朝の10時30分。
気付けば既に朝の5時だったので、気分を払拭する為にマラソンをする事に。

朝食を済ませ、いざアメリカ大使館へ。
気持ちがかなり高ぶっていたので、予定よりかなり早く着いてしまい辺りを軽く散歩。
まー、全く落ち着かない落ち着かない、、、笑
そして面接が始まる15分程前に再び大使館へ。
大使館前で警備をするセキュリティーの方へ面接の予定がある事を伝え
その時を待ちます。
「費用が$200かかります。キャッシュのみですが大丈夫ですか?」
正確な金額は忘れてしまいましたが
「えーーー、払わなくてはいけない事は知らなかった」
その時アイスランドのキャッシュを全く持っていなく、近くのATMまでダッシュでお金を下ろしに(アイスランドはカードでの支払いが基本でアメリカでのDEBITカードがそのまま使用できる)。
もう気が気じゃなかったです、、。
大使館にはギリギリで到着。汗
もうね、汗だく。
セキュリティーチェックを済ませ中に入ると、窓口はたったの3つのみ。
僕以外に2人の方が面接を待っていました。
そして遂に自分の番に。
必要な書類を提出。
最初にフィンガープリントを求められました。
「何を聞かれるのだろうか」
その不安と早く終わって欲しいという気持ち。
汗だくのまま、落ち着きを保とうと必死でした。
緊張はピーク。
普段話せるはずの英語もなぜか片言、、、笑。
そして、先ず最初に聞かれたのは
面接官「あなたのニューヨークでのスポンサーは誰ですか?」
私「・・・です」
面接官「O-1ビザで間違いないですか?」
私「はい、問題ないです」
実は、提出した書類の中に語学学校に今も通っているという証明書を一緒に提出したのですが、その書類が面接官を逆に混乱させてしまったみたいで、一時は大丈夫かとかなり不安になりました。
面接官「では今週の木曜日にパスポートを取りに来て下さい。これがあなたの控えです」
私「ありがとうございます!」
自分的には、「えっ、それだけ?!」
と心配と不安を吹き飛ばすかの様な展開にビックリしつつも、遂に許可された喜びと実際はまだO-1ビザのスタンプを押されていない状況の思いを感じつつも、緊張と不安から解消され自然と涙が溢れました。
遂に取得できるのだなと。
ビザを受け取れるのは2日後の木曜日2時以降。
ようやくここまで来れました。
取得まであと少し。